（ヤンクミにはやっぱり赤がお似合いかも）
■アッパレ「ごくせん」
ひょんなことから見始めた「ごくせん」。勇気と希望、笑い、感動を与えてくれた学園ドラマ？が７／３日に終了した。
最終回も感動のあまり涙腺を止めることが出来ずポロリ。最終回はビデオ撮りしておいたので、今日で４回再オンエア。
「こんなドラマが今までにあったのだろうか？」と回顧してもあまり思い浮かばない。この３ヶ月間、毎週水曜日が来
るのが楽しみで、帰宅も早まる。一度やむなく遅くなったが、野球延長により救われることも。普段テレビを見ない
小生も、このドラマにはくぎ付けになった。家族とて同様で、家族全員がいっしょになってヤンクミにエールを送っ
ていた。小生は次第にエスカレートし、森本梢子原作の「ごくせん」４巻も買ってしまうありさま。「いい年して！」
とお思いでしょうが、原作の漫画も素晴らしい。漫画って笑いだけをとるものだと思っていたが、この本は違う。
ホロリとさせる内容もたっぷり。任侠集団の真っ直ぐでいて義理人情の篤い場面には心を奪われる。原作に登場する人
物、設定ともに微妙に異なっている点はあるものの、路線は原作のままだ。ヤンクミも慎もかっこいいし、三代目
の組長の黒田龍一郎（祖父）もいい味を出している。他の役者も個性的で、一人一人が輝いて見えるのもうれしい。
なんといっても主役の仲間由紀恵演ずる黒田一家四代目ヤンクミこと山口久美子がはまり役だ。彼女のあのやさしそ
うな笑顔から発せられるつっぱり台詞は創造もつかないが、ドラマでの台詞はアッパレというよりほかない。彼女
の可愛いらしさと強さと一途なところが最大の魅力的で、見ている視聴者を飽きさせない。誰もがこういう熱血先
生に憧れ、教示してもらいたいと思うことだろう。任侠ドラマって、殺戮、性、暴力、非道の世界と、醜いイメー
ジが強烈だが、このドラマは、本来の義理と愛嬌、任侠をふんだんにとりいれたコミカルな作りが、人々の感動を
呼び起こしたに違いない。（視聴率が高いと聞いている）脚本家３名の凄腕も忘れてはならない。
あっという間の三ヶ月であったが、同じ俳優での第二段、第三段の続編放映を日本テレビに期待したい。
「絶対に続編をやって欲しい！」と願うのは小生だけではあるまい。
「ヤンクミ〜！ブラウン管に戻ってきておくんなまし」
というメッセージが届いてくれるとよいのだが・・・・・・・・。
2002/07/05
きらぼし