ロケの裏話
スカ天事務局に１本のメールが届いたのが１４日。
＞初めまして、私はテレビ製作をしております映像工房の高木ともうします。
＞突然のご連絡すみません。
＞弊社は現在、テレビ東京で「データで勝負！」という番組を製作しております。
＞今回「出前」をテーマにリサーチしていたところ横須賀天文研究会の中に星の出前と
＞いうのを見つけました。
＞どういう内容のものか、お伺いしたくご連絡させて頂きました。
＞お忙しい中とは存じますが、ご連絡いただければと思います。
＞ご連絡先を調べていたのですが分からない為、メールにてご連絡させて頂きました。
＞よろしくお願い致します。
＞株式会社映像工房
＞高木 博子
「データで勝負！知らんなあ？ そんな番組あったかなあ？」
「星の出前じゃなくて星空宅配便だったような！」
「そう言えばスカ天の案内に載せていたなあ！」これが最初の感想。
上記のメールを頂戴し、メールで返事をしておいたところ、
今度は翌日高木さんご本人から電話があり、一応協力する方向で回答。
それにしても１９日の取材とは急な話だな。
取材といえば過去にも同様のことがあったなあ。
雑誌社、ＮＨＫＦＭ横浜からもあったんだけれど、その時も急を要していたなあ。
「今度はテレビかあ」どんな内容になるのかな？
１７日に再び電話を頂戴し、この時時間とロケ現場をファックスで知らせてもらう。
「ロケ現場八王子！」遠いなあ。
できれば横須賀・三浦方面にして欲しかったんだけれど・・・・・。
「ロケ現場は浅川沿いかあ。あの場所なら何度か行った事があるので大丈夫だろう」
ところが実際は迷ってしまうことに。
同じ日、企画書がメールで届き、この時初めて主旨、リポーターの名前が明らかに。
「当日晴れたらカメラで惑星を撮りたい」ということも聞かされていたので、この時、手っ取り早いコリメート方式をすすめておく。
リポーターのイザベルさん！誰だろう？
インターネットで検索したら、結構引っかかりました。やはり超売れっ子有名人？
ベネさんという方とコンビを組んでいるんだあ。えっ！もしかしてあのＮＨＫ朝連ドラに出ていたあの方？
こりゃ会うの楽しみだわい。
さて、スカ天にこのことをＰＲした結果、最終的には私とシーバスさんシリウスさんが参加できる事になり、
機材はシーバスさんのドブソニアンと私のＭＴ−１６０の２台を用意し、配車計画はシーバスさんの車１台で現地に向かう事に。
私は近くに住む姉から車を借用、これでシーバスさん宅へ。
出かける際に長女美佳にこの事を説明したら「私も行きたい！」ということになり、急遽一緒に連れて行く事に。
午後２時４０分、自宅を出発した頃の天気はベタ曇り。
途中、アキダリアさん宅に寄り、天気が悪かったときの為の写真を借用。
予報ではますます下り坂ということで、「夜の天気は絶望だろう」とこのとき確信。
ところが結果的には奇跡が・・・・・。
横須賀インターより横横に入り、朝比奈インターを降りるルートでシーバスさんの実家へと走行。
娘とドライブなんて３年ぶりのことで、最初は私自身色々と緊張の連続。
午後３時４０分頃シーバスさん宅に到着。
午後４時にはシリウスさんと待ち合わせしている為、シーバスさんの車に急いで荷物を入れ替える。
結局４時５分にシリウスさんとは待ち合わせの場所の公園で合流。
この日は土曜日と言う事もあり、横横、保土ヶ谷バイパス、ルート１６号はメチャ込み。
午後５時頃北東方向に晴れ間が見られ、
その晴れ間に太陽が顔を出すと、東の空に大きな虹がかかり「これは吉兆か？」
この日は実際の放映日ということもあり、「どんな番組だろう」という興味もあり、
午後６時半になってシーバスさんのカーナビでこの番組を見ることに決定。
この日のテーマは味噌。１０分ほど番組を見た後、走行している道の誤りに気付き、
番組の中盤から後半までは結局見ぬまま、カーテレビはカーナビへと切り替わる。
この頃高木さんから現在地を確認する電話が３度も入り、３度目の電話では高木さんら一行が先に現地入りした報告を受ける。
結局現地入りしたのは午後７時過ぎ。
現地の公園は人もまばらで、あたりはすっかり暗くなっていて、最初の挨拶は暗がりの中で中野さんと高木さんと名刺交換。
他のカメラマンとリポーターさんとは自己紹介もないまま、そのまま先方の指示に従い公園の内部へと進行。
先方はカメラマン２名、リポーターとマネージャー？の２名、そしてＡＤの高木さん、演出の中野さんの計６名。
私はいわれるままに行動し、気付けば体にマイクまでセットされる始末。
別に台本があるわけではなく、どうも先方のシナリオでは出前する方は私１名？
私がその出前担当に。
この後の事については、放映される映像をご覧になっていただければ。
開始早々の天候もぱっとしないものの、まったくのベタ曇りでもなく、所々に雲の切れ間が。
のっけからいきなりＮＧの連発。最初は付近にいた犬の遠吼でＮＧ。
次は上空を通過するジェット飛行機の騒音の為に「カット」。
さらには追い討ちをかけるように今度はヘリの騒音によるストップがかかり緊張の糸がぷっつり。
この後は逆にリラックスできてよかったかな。
空の方はというと、徐々に回復に向かってくれたおかげで予定していた木星・土星の観望はばっちり。
リポーターのイザベルさんは、実際に望遠鏡で生の星々を見たことがないため、
木星や土星を実際に目の当たりにみて興奮のるつぼ状態。彼女は結構気さくな方で、お話がしやすかったなあ。
収録後半には天気は快晴となり、なんとか惑星の映像も撮影できた様子。
やれやれ一安心！
午後９時過ぎには先方にお別れの挨拶をし、現地を離れる。
帰路途中はデニーズで夕食を取ったが、帰りも再び渋滞に巻き込まれ、
シリウスさんを自宅まで送った後、六浦に着いたら午前〇時をまわっていた。
以上
平成15年04月26日
きらぼし